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2015.03.16 Monday | - | - | -
朔太郎の交友関係
第二話目の今回は、
そんな朔太郎の交友関係について探りを入れてみましょう。

そもそも友達の少なく、従兄の栄治が最大の理解者であった朔太郎でしたが、
積極的な文芸誌への投稿などを経て、多くの共感者や詩友を増やしていきました。
中でも、
室生犀星と北原白秋との出会いは彼の人生に大きな影響を与えるほどのものでした。
北原白秋が主宰した『朱欒』によって知り合った朔太郎と犀星は、
長い間、手紙のやり取りを交わしていたのですが、大正三年二月犀星を前橋に迎えます。

「第一印象は悪かったが、交際するにしたがって僕はだんだん室生君の人物が好きになって来た。
彼は決して粗野の荒々しい人物ではなく、非常にデリケートな神経と感受性とを持った人間、即ち天質的の詩人であることが解って来た。」(『詩壇に出た頃』)

「何といってもぢかに興味もあり親密でもある人物といえば、僕には萩原朔太郎と答えることが近道である。」(文学時代・1930年3月刊)

ボサボサ頭で野人的な風貌で田舎者な(朔太郎談)犀星と、
都会的で女性的な雰囲気の朔太郎。
趣味も風貌、価値観も正反対であった二人の関係は、
その後も共に影響しあうライバルであり、親友として続いていきます。

実際、人との交際をあまり好まなかった朔太郎は、
親友と呼べる友は犀星と白秋だったようです。

人間はどういうときででも、
ワガママを言い合い、
言い合うことによってどれだけもお互いの感情を損なうことなく、
かえってシックリと話し合える友達が要るものである。
何となく肩の凝るような話すくない気のする友だち、
また何となくこちらの考えを言いあらはしたくないような遠慮がちな気のする友達、
そうしてそれとは全然反対にこちらの考えをどんどん言っても、
向こうでそれをいちいち確実に受け取ってよく噛み合ってくれる友達、
すっかり安心をして何でもあけすけに言ってしまっても損をしないような友達、
ひとつひとつ向こうに解って貰えるような気のする友達、
そういう友達がへいぜい何となく慕わしい気がするものである。
(室生犀星『日本詩人』1922)


そして、犀星を迎え白秋と交流が始まったこの時期から
朔太郎は短歌から詩歌の世界に舞台を移していくのです。
2006.10.23 Monday | 萩原朔太郎のこと | comments(1) | trackbacks(0)
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2015.03.16 Monday | - | - | -
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コメント
自分とその周囲にいる仲間との関係について考えさせられました。
| あらい | 2006/10/20 10:18 AM |
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